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 INTRODUCTION

運命のすれ違い、交錯する思い。
1つの歯車が狂った時、すべてが激化する―。


マイケル・アルメレイダ監督がイーサン・ホークを主演に迎えた『ハムレット』に続き、再びシェイクスピア劇を映画化!
『アナーキー』(原題:CYMBELINE)は、交錯する思い、入り混じる動機、重大な誤解といった原作の真髄を残しつつ、現代アメリカの衰退した辺地の町に舞台を移し、豪華キャスト人によるクライムサスペンスへと変貌させた。

鉄の拳と巨大な組織のバイク・ギャング軍団「The Britons」の麻薬王、シンベリン(エド・ハリス)は、後妻のクイーン(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を溺愛するが、クイーンがローマ警察からの献金の要求を断るよう唆したことがきっかけで、血まみれの縄張り争いが勃発する。
シンベリンの娘のイノジェン(ダコタ・ジョンソン)は、幼馴染のポステュマス(ペン・バッジリー)と結婚する。しかしシンベリンは、クイーンの息子クロートン(アントン・イェルチン)と娘を結びつけるためにポステュマスを追放してしまう。
ポステュマスと出会ったヤーキモー(イーサン・ホーク)は、賭けをふっかける。ポステュマスとイノジェンの愛は本物か?ヤーキモーがイノジェンを誘惑するというのだ。ヤーキモーが突き付けた証拠に、ポステュマスは怒り狂う。イノジェンは姿を消し、ギャング軍団とローマ警察との抗争は激化、そして…偽りと真実が明らかにされる!!

監督からのコメント

 なぜ『シンベリン』を選んだのか?

『シンベリン』はとてもダイナミックで、さまざまな要素が詰まった物語だ。シェイクスピアの四大悲劇の要素を併せ持ち、神話のような壮大さもある。それに、男性登場人物の虚栄心と危険性に惹かれた。女性を信用できない、獰猛で情熱的な戦士たちだ。

 時代と場所の設定

2000年に公開されたイーサン・ホーク主演『ハムレット』の姉妹編と考えてもらっていい。
目指しているのは、400年前のシェイクスピアの戯曲に現代のリアリティを加えて、その登場人物、状況、テーマを現代と結びつけることだ。
シェイクスピアが異なる神話時代(古代ローマやキリスト教以前のブリテンやウェールズ)を物語に融合していたように、今のアメリカのギャング文化、バイカー文化が持つ集団の同盟意識は、戯曲に描かれている昔の部族世界と融合できると思った。ペンシルベニア州スクラントンを視察して、工業化の栄光の影がくすぶる廃れた炭鉱の町を舞台に展開するアクションを思い描いた(予算の関係で、スクラントンのような場所を見つけて、ニューヨーク州の中だけで撮影した)。

 参考にしたもの

一番影響を受けたのは、ヤン・コットの「シェイクスピアはわれらの同時代人」だ。この本では、シェイクスピア劇はいつの時代にも関連性があり、その劇を見る各世代の価値観や大切にするものを映し出す鏡だという考えを説いている。
オーソン・ウェルズのシェイクスピア映画も参考にした。彼は低予算で撮った『マクベス』のことを「偉大な戯曲を、乱暴に木炭で描きなぐったスケッチだ」と表現した。HDビデオを使って20日間で撮影した『シンベリン』は、手早く描いた水彩画のようなものだけど、首尾一貫した美しい絵になるよう、十分に計算し尽くされているよ。
 パゾリーニ監督の影響もある。最近、ニューヨーク近代美術館で開かれていた回顧展で、彼の映画を改めて見た。ソフォクレスやチョーサー、聖書といった有名な物語を、古典とモダンな要素を融合させ再生するパゾリーニの型破りな作風は、とてもスリリングだ。彼の映画のイメージには直感的な気づきがあるし、今見ても強烈で新鮮だと感じたよ。僕が初めて『シンベリン』を読んだ、両親の「シェイクスピア全集」に描かれていたロックウェル・ケントの挿絵に似ているところがある。
(驚いたことに、『シンベリン』の撮影監督を務めたティム・オアーは、パゾリーニの映画を1本も見たことがなかった。だから、僕が簡単なレクチャーをしてあげたよ。)

 キャスト

一番に脚本を読んで、出演を決めたのはイーサン・ホークだ。『シンベリン』はあまり知られていない作品だけど、そんなことに構わず、僕たちはこの物語をエキサイティングで、奥深いものにしようと試行錯誤した。最も有名なシェイクスピア劇で主人公を演じたイーサンが、今度はシェイクスピア劇の中でも知名度の低い作品で謎めいた悪党ヤーキモーを演じるというアイデアが、2人とも気に入ったんだ。

ヤーキモーはトリックスターであり、誘惑する男、ヘビのような男だ。しかし、彼には自分の中の自意識と偽りを露わにするセリフがある。イーサンは、彼の黒い心の内が見え隠れするよう絶妙に演じきった。『シンベリン』を知らなかった他の役者たちも、ヤーキモーの正体を発見していく感覚だったよ。

エド・ハリスとは、サンダンス・ディレクティング・ラボで共にアドバイザーを務めていたことがある。イーサンの次に、エドがシンベリン役を演じることが決まった。これまで観た『シンベリン』の舞台では、シンベリンという男は横暴で無能な人物として演じられていた。だが、我々はまったく逆にした。エド演じるシンベリンは荒くれ者だが、堂々としたリーダーだ。恐ろしく、威厳があるが、暴力的で視野が狭い。次から次へと彼を災難へ陥れる側近者を愚かにも信じ続けるんだ。

ミラ・ジョヴォヴィッチはクイーン役にぴったりだと思った。この役には人目を引く美しさが必要だが、その魅惑的な外見の裏には悪意を隠し持っている。ミラも私の考えに同意して、このキャラクターが抱える悪意を探求してくれた。実際は、一人息子のことが心配で目が離せない愛すべき母親でもある。

ポステュマスとクロートンはイノジェンを取り合う似た者同士であり、2人とも嫉妬に駆られて錯乱していく。イノジェンが見間違えるのだから、この2人は体格的にも似ているべきだと思った。アントン・イェルチンに役の選択権を与えたところ、悪役クロートンを選んだ。彼はこのキャラクターの傷ついたナルシシズムを上手に際立たせたね。ペン・バッジリーは、ポステュマスに愛嬌と繊細さ、品位をもたらした。スケートボードで旅をしているという彼自身の経験も役立ったと思う。

一番の長身デルロイ・リンドーは、重みと深みのある声で、追放されたベレーリアスを演じてくれた。ベレーリアスは誘拐した王の息子たちと暮らしている元戦士だ。デルロイが、青い目のブロンド青年の父親だと主張する男を演じるのは意外かもしれないが、この矛盾感こそがシェイクスピア劇の不条理さと結びつくと思ったんだ。

2013年にヴォンディ・カーティス=ホールと一緒に短編映画を撮った。バズ・ラーマン監督作『ロミオ&ジュリエット』で彼が演じた傲慢なプリンス署長には衝撃を受けたよ。シンベリンの手強い敵役カイアス・ルーシャスには彼しかいないと思った。

ジョン・レグイザモがラーマン監督作のティボルト役で見せたエネルギッシュな演技もすばらしかった。彼はどんな役でもこなせる見事な俳優だよ。ポステュマスへの忠誠心に葛藤するピザーニオは、弱弱しくて辛気臭い仲間として演じられることが多いけれど、ジョンだったら、ピザーニオにある種の強さやずる賢さ、勇敢さを感じさせてくれるだろうと確信していた。

この物語において重要な鍵を握るのはイノジェンだ。知らぬ間に忍び寄る裏切り、詐欺、トラウマの中、イノジェンが劇中で最も大きな変貌を遂げる。ダコタ・ジョンソンに初めて会った時には、残念ながら君の役はないと言った。まだ名前が知られていなかったからね。僕たちはとてもリラックスして話し合った。それで、彼女の正直さ、知性、ユーモアに心を掴まれたんだ。その後で仲間のプロデューサーにこう伝えた。もし興行収入ランキングを気にする必要がないなら、彼女こそが僕が求めるイノジェンだと。結局は、ミラ・ジョヴォヴィッチの出演が確定した後で、ダコタ・ジョンソンにも出演してもらえることになった。(撮影開始の1週間前に、彼女が『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で主演を務めることが決まったのさ。)

▲ T O P

 CAST & STAFF

イーサン・ホーク / ヤーキモー イーサン・ホーク / ヤーキモー
「まだ間に合ううちにバラの蕾を摘むがよい」。キャリアの第一歩となったアカデミー賞受賞作『いまを生きる』の撮影中に、若きイーサン・ホークが心に刻んだ詩の1節だ。その後25年間に及ぶ俳優人生で幾度もトニー賞やアカデミー賞にノミネートされ、大胆かつ繊細な演技が世界的に高い評価を受ける一方で、小説家、脚本家、監督にも挑戦し、その多才ぶりを発揮している。 リチャード・リンクレイター監督とは、『ファーストフード・ネイション』『ウェイキング・ライフ』など数々の作品でタッグを組んでいる。コンビを組んだ最新作『6才のボクが、大人になるまで。』では、惜しくも受賞を逃すも2015年のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。また、ジュリー・デルピーとの共演作『恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』の三部作は批評家から高く評価された。
現在、ニューヨークに在住し、既婚で4人の子供を持つ。
エド・ハリス / シンベリン エド・ハリス / シンベリン
最近の出演作では、ポン・ジュノ監督のSF大作『スノーピアサー』ではクリス・エヴァンらと共演。リーアム・ニーソンともジャウマ・コレット=セラ監督作『ラン・オールナイト』で共演している。
『ポロック 2人だけのアトリエ』で長編映画監督デビューを果たし、自ら演じた主人公役でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。これまでの主な出演映画は、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(全米批評家協会賞・助演男優賞受賞)、『めぐりあう時間たち』(アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞)、『トゥルーマン・ショー』(アカデミー賞助演男優賞ノミネート、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞受賞)、『アポロ13』(アカデミー賞、全米映画俳優組合賞受賞)、『ウェイバック -脱出6500km-』『敬愛なるベートーヴェン』『ライトスタッフ』『アビス』『ザ・ロック』『ビューティフル・マインド』『グッドナイト・ムーン』『ザ・ファーム/法律事務所』『プレイス・イン・ザ・ハート』『ステート・オブ・グレース』などがある。
ミラ・ジョヴォヴィッチ / クイーン ミラ・ジョヴォヴィッチ / クイーン
国際女優、モデル、スポークスパーソンとして活躍している。
『バイオハザード』シリーズで主人公アリスを演じている。同シリーズは累計9億1500万ドルの興行収入をあげている。 11歳の時にモデルにスカウトされ、すぐに世間の注目を集めた。 1988年に映画デビュー。 転機となったのはリュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』(1997年)で演じたリールー役だった。これまでの出演作は多岐にわたり、スパイク・リー監督作『ラストゲーム』(1998年)、リュック・ベッソン監督作『ジャンヌ・ダルク』(1999年)、マイケル・ウィンターボトム監督作『めぐり逢う大地』(2000年)など。『バイオハザード』シリーズ以外のアクション映画では、『ウルトラヴァイオレット』(2006年)、『パーフェクト・ゲッタウェイ』(2009年)、『THE 4TH KIND フォース・カインド』(2009年)などに出演している。 映画の撮影時以外は、ロサンゼルスの自宅で夫のポール・W・S・アンダーソンと娘のエヴァーと共に暮らしている。
ジョン・レグイザモ / ピザーニオ ジョン・レグイザモ / ピザーニオ
幾つもの顔を持ち、エミー賞受賞歴を誇るジョン・レグイザモは、カテゴリーに縛られないキャリアを築いてきた。多岐にわたるジャンルの映画、舞台、テレビ、文学で、その本能的なクリエイティビティを発揮し、希有な輝きを放っている。
最近の出演作には、ジョン・ファヴロー脚本・監督作『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』などがある。2011年には、一人芝居の新作「Ghetto Klown」をブロードウェイで上演。
主な出演映画は、『悪の法則』『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』『リセット』『リンカーン弁護士』、『コレラの時代の愛』『ハプニング』『ボーダー』『セントアンナの奇跡』『アサルト13 要塞警察』『SPUN スパン』『サマー・オブ・サム』『スポーン』『ロミオ&ジュリエット』『ドクター・ドリトル』『カリートの道』『カジュアリティーズ』など多数。 現在は妻と2人の子と一緒に、ニューヨークに住んでいる。
ペン・バッジリー / ポステュマス ペン・バッジリー / ポステュマス
最近の主演作『グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの~』では、天才ミュージシャン、ジェフ・バックリィを演じた。2011年には、批評家から高く評価された、金融危機を題材にしたサスペンス『マージン・コール<未>』で、ケヴィン・スペイシー、スタンリー・トゥッチ、ポール・ベタニー、ジェレミー・アイアンズ、ザカリー・クイント、サイモン・ベイカーら錚々たる俳優と共演を果たした。 これまでの出演映画には、ソニー配給のヒットコメディ『小悪魔はなぜモテる?!<未>』、『インフェクション/感染』などがある。 ニューヨークシティの名門パブリックスクールに通う金持ちのティーンエイジャーたちの姿を描くCWのヒットドラマシリーズ「ゴシップガール」にダン・ハンフリー役で出演。 現在はニューヨークに在住。MOTHXRというバンドの活動もしている。有名アーティスト、ハー・マー・スーパースターのサポートとして、北アメリカツアー、英国ツアーを敢行した。エレクトロニックサウンド・バンドで、バッジリーはボーカルとギターを担当している。
ダコタ・ジョンソン / イノジェン ダコタ・ジョンソン / イノジェン
 E・L・ジェイムズの小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主役アナスタシア・スティールに大抜擢され、現在ハリウッドで注目を集める新星のひとりとなった。
批評家から称賛されたデヴィッド・フィンチャー監督、アーロン・ソーキン脚本の『ソーシャル・ネットワーク』に出演した後、ジェイソン・シーゲル、エミリー・ブラントらと共演したコメディ映画『憧れのウェディング・ベル<未>』、ジョナ・ヒル、チャニング・テイタムらと共演した『21ジャンプストリート<未>』に出演。
女優デビュー作はコロンビア・ピクチャーズ製作、アントニオ・バンデラス監督、マーク・チルドレス脚本の『クレイジー・イン・アラバマ<未>』。メラニー・グリフィスと共演している。2006年ゴールデン・グローブ賞では見事ミス・ゴールデングローブに輝いた。
アントン・イェルチン / クロートン アントン・イェルチン / クロートン
 現在、ハリウッドでひっぱりだこの若手俳優のひとりである。
ドレイク・ドレマス監督作『今日、キミに会えたら<未>』で演じた主人公役が高く評価され、2011年アスペン映画祭で注目の俳優賞(Artist to Watch Awards)、2011年ハリウッド映画祭でハリウッド・スポットライト賞を受賞した。 ホラー映画『フライトナイト/恐怖の夜』ではコリン・ファレル、トニ・コレットと共演し、アニメ映画『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ』ではヒュー・グラント、サルマ・ハエックらと共に声優を務め、クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン共演の『ターミネーター4』ではカイル・リース役を演じ、『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』ではロバート・ダウニー・Jrと共演し主人公を演じた。これまでの出演作には、アンソニー・ホプキンス共演の『アトランティスのこころ』、ロビン・ウィリアムズ共演の『最高のともだち<未>』、錚々たるスターが共演した『ニューヨーク、アイラブユー』などがある。
マイケル・アルメレイダ / 監督・脚本・製作
脚本家としてハリウッドでキャリアをスタートし、『トータル・リコール』の草案や、ヴィム・ヴェンダース監督作『夢の涯てまでも』等の作品に携わった。脚本兼監督を初めて手掛けたのは、デニス・ホッパーが出演した自主製作の35mmモノクロ短編映画『A Hero Of Our Time』で、1992年サンダンス映画祭で上映された。これまで数々の長編映画、ドキュメンタリー映画、実験的な短編映画を監督している。最も有名な作品は、イーサン・ホークが主人公を務めた2000年公開『ハムレット』。また、映画専門誌Film Comment、アート雑誌Artforum、ニューヨーク・タイムズ紙、Criterion Collectionの冊子等に執筆を行っている。

監督作品:
 A Hero Of Our Time(1987)
 ツイスター/大富豪といかれた家族たち<未>(1990)
 Another Girl Another Planet(1992)
 Aliens(1993)
 ナディア<未>(1994)
 At Sundance (1995)
 The Rocking Horse Winner (1997)
 Trance (1998)
 ハムレット (2000)
 Happy Here and Now (2002)
 This So-Called Disaster (2003)
 William Eggleston in the Real World (2005)
 New Orleans, Mon Amour (2008)
 Paradise (2009)
 The Great Gatsby in Five Minutes (2011)
 The Ogre's Feathers (2012)
 Skinningrove (2013)
 The Man Who Came Out Only at Night (2013)
 What is Cinema? (2013)
 アナーキー (2014)
 Experimenter (2014)
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